ひらめさんのこと


「ひらめさん」とは2008年より当サイトで私が描いて更新してしてきたお話です。


あるとき、JRの高架下に、どこからかやってきたひらめさんが小さなお店をだしました。

南国料理と琉球三味線。

訪れる者は皆、いつしかそのとりことなり、自分自身を解放してゆくのです。

見た目にはわからなくとも、誰しも多かれ少なかれ何かを抱えているのかもしれません。

近くに住むドバトさんやカラスのチクワさん、優雅な奥様のシラサギさんやアオサギさんは当初からの常連さんです。

オットさんと絵描きのハムさんもときどき顔を出します。

老若男女、心が通う者たちが繋がっていきます。

誰もがそんな日々が続くものだとばかり思っていたある日、ひらめさんは貼り紙を残して姿を消してしまったのです。

じつのところ、ひらめさんは何者だったのか、なぜ南国料理と琉球三味線なのか、そのときは誰ひとりとして

知る由もありませんでした。

「ひらめさんのお店」 (ヴィッセン出版)     2020年10月 刊行

158ページ  オールカラー  A5判   1500円+税

「だいじょうぶです べん」  

最初はやさぐれだっていたカラスのチクワさん、言いたいことも言えずモヤモヤしていたドバトさん、

代々さかのぼる過去の軋轢によって、いじめ、いじめられていたメジロとヨタカの坊や、

みんながつながっていきます。 そんなある日、ひらめさんは・・・・・。




「ひらめさんとなかまたち」
(ヴィッセン出版)  2022年10月 刊行

158ページ  オールカラー  A5判    1500円


「離れていても以心伝心」

とつぜん姿を消してしまったひらめさんの帰りを待ちわびるなかまたち。

それぞれは「今」できることを精一杯やっています。自分も相手も信じます。

そうしたら思わぬところで・・・・・。


介護をめぐるアヒルの姉妹、仕事に自信を持てないハギノスケ、オオドババさんが封印する過去、

オオドバトさんの無意識にある本音、だれもが誰かの一言にひょんなきっかけで、見える景色が

一転することもあるのです。「オレたち、今できることをやるっきゃねーんだよなっ!」

夢に向かって邁進するチクワさんは言いました。




「オオドバトさんとオオドババさんの青春グラフィティ」(ヴィッセン出版)

64ページ  オールカラー A5判      1000円+税

※ 「オオドバトさんとオオドババさんの青春グラフィティ」は直販のみの扱いになります。

お問い合わせは点綴てんせつ、もしくは私、國栖までお願いいたします。

ひらめさんの話に登場する二人、オオドバトさんとオオドババさんの若かりし頃の話です。

夢中になっていたこと、切ない片思い、傷ついたり傷つけたり、だけどなんだか温かい・・・。

そんな二人の青春時代の1ページを描きました。

昭和のあれこれを楽しんでいただければと思います。






※ これらの本はヴィッセン出版の点綴てんせつからもお求めいただけます。